還暦を過ぎ、毎年年賀状を書くのが負担になっていませんか?
この記事では、年賀状をそろそろやめたいなと感じている、還暦過ぎ60代シニアの方向けに年賀状じまいの6つの文例と注意する点などをお伝えします。
2026年の年賀状発売日は、2025年10月30日(木)です。
年賀状じまいを考えているのなら、早めの準備を心掛けたいですね。
年賀状じまいとは?60代で始める理由とタイミング
年賀状じまいとは、年賀状のやり取りを辞退したいことを伝える最後の年賀状のことです。
年齢的に年賀状を出すのが難しいなど、終活を決めた人が行うことが多く『終活年賀状』ともよばれています。
年賀状じまいをする際には、年賀状や寒中見舞いなどの挨拶状で伝えます。
文面によっては相手を傷つけてしまう可能性もありますので注意が必要です。
年賀状は日本の伝統的な年始のあいさつですが、最近は郵便料金の値上げやスマートフォン普及の影響で、年賀状を出す人や出したい人が減ってきています。
そこで、年賀状をやめたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、年賀状をやめるには、相手の気持ちやマナーに配慮する必要があります。
年賀状じまいのやり方とマナーについてまとめました。
60代(還暦すぎ)が年賀状じまいを考える4つの理由
年賀状じまいをする理由は人それぞれですが、一般的には次のような理由が多く見られます。
理由①:体力的な負担を感じるようになったから
60代になると、年賀状の作成や宛名書き、投函といった作業が少しずつ負担に感じられるようになります。
「そろそろ年賀状は最後にしようかな」と考える方も増えています。
理由②:還暦を迎えた節目だから
還暦は、人生の大きな節目です。
仕事の定年をきっかけに、これまでの「仕事関係の年賀状」は一区切りつけたいと考える方も多いようです。
理由③:経済的な負担が増えたから
2024年秋から、はがきの料金が1通85円に値上がりしました。
出す枚数が多い場合、その分の費用も大きくなり、家計への負担を感じてやめる方もいます。
理由④:人間関係を整理したいから
定年を迎えると、年賀状だけでつながっている人とのお付き合いを見直したいと感じる方もいます。
本当に親しい方だけに絞ってご挨拶を続けたい、という思いから年賀状じまいを決めるケースもあります。
60代からの年賀状じまいで気をつけたい5つのポイント
年賀状じまいをするときには、次のような点に気をつけると、相手に失礼のない形で気持ちを伝えられます。
ポイント①: 相手の気持ちに配慮する
突然「今年で終わりにします」と伝えると、相手が寂しく感じることもあります。
感謝の気持ちを添えて、穏やかに伝えるようにしましょう。
ポイント②: 相手の状況を考慮する
高齢の方やお世話になった方など、相手によっては年賀状が楽しみになっている場合もあります。
相手との関係を考えながら、慎重に判断することが大切です。
ポイント③: 年賀状じまいの理由を伝える
「高齢になって難しくなった」「環境への配慮から控えることにした」など、理由を簡単に添えると、相手も納得しやすくなります。
ポイント④: 年賀状じまいのタイミングを明確にする
「今年のご挨拶を最後にさせていただきます」といった形で、いつからやめるのかをはっきり伝えましょう。
ポイント⑤: 年賀状以外のつながり方を提案する
メールやLINEなど、別の形で交流を続けたい気持ちを伝えるのもおすすめです。
「これからはSNSで近況を拝見しますね」といった一言があると、相手も安心します。
年賀状じまいは「人との縁を断つこと」ではなく、これからの関係を新しい形で続けるための一歩です。
感謝の気持ちを大切にしながら、自分らしい方法でつながりを続けていきましょう。
>>>文面選べる年賀状じまい
60代からの年賀状じまい4つのメリット
年賀状じまいには、次のような4つのメリットがあります。
メリット①:時間・手間・費用の節約になる
年賀状の作成や宛名書き、切手の購入や投函などには、思った以上に時間と労力がかかります。
年賀状じまいをすることで、その分の時間や費用をほかの楽しみに使えるようになります。
メリット②:義務感やストレスから解放される
「毎年出さなければいけない」というプレッシャーや、誰に出したかを気にするストレスから解放されます。
気持ちが軽くなり、年末年始をより穏やかに過ごせます。
メリット③:人間関係をすっきり整理できる
年賀状だけのやり取りになっていた方との関係を見直すきっかけになります。
本当に大切な人とのつながりを大事にしながら、自分にとって心地よい関係を保てます。
メリット④:新しい形のコミュニケーションができる
メールやLINE、SNSなどを通じて、より気軽に近況を伝え合えるようになります。
年賀状に代わる新しい交流の形で、距離を感じずにお付き合いを続けることができます。
60代からの年賀状じまい3つのデメリット
年賀状じまいにはメリットが多い一方で、気をつけたい点もあります。
主なデメリットは次の3つです。
デメリット①:不義理や冷たい印象を与えてしまうことがある
「急に年賀状が来なくなった」と感じた相手が、寂しさや違和感を覚える場合があります。
とくに長年やり取りを続けてきた方には、丁寧に感謝を伝えることが大切です。
デメリット②:理由やタイミングを伝えるのが難しい
年賀状じまいを伝えるとき、「どんな言葉で」「いつ伝えるか」に悩む方も多いです。
相手との関係性に合わせて、穏やかで前向きな表現を選ぶとよいでしょう。
デメリット③:交流の機会が減ってしまう可能性がある
年賀状だけでつながっていた人との関係が途絶えてしまうことがあります。
代わりにメールやSNSなど、別の方法でつながりを保つ工夫をすると安心です。
60代からの年賀状じまいで準備しておきたい3つのポイント
まずは、これまでにいただいた年賀状を見直してみましょう。
差出人との関係やいただいた枚数を確認し、「これからも年賀状を続ける相手」と「今年で一区切りにする相手」を整理してみるのがおすすめです。
もし、年賀状という習慣を少し負担に感じるようになっていたら、3つのポイントを意識して準備を進めてみましょう。
ポイント①:これまでのお付き合いに感謝の気持ちを伝える
長年のご縁に感謝し、「これまで本当にありがとうございました」とお礼の言葉を添えましょう。
感謝の気持ちを伝えることで、相手も温かく受け止めてくれます。
ポイント②:特定の相手だけでなく、皆さんに伝える
「一部の人だけにやめる」のではなく、広く皆さんに年賀状じまいをお知らせすると誤解が生まれにくくなります。
公平で丁寧な印象を与えられます。
ポイント③:今後もお付き合いを続けたい気持ちを添える
「年賀状は控えますが、今後もどうぞよろしくお願いします」と伝えると好印象です。
メールアドレスや電話番号など、今後の連絡先を明記しておくと安心です。
年賀状じまいに必要な内容構成は3つだけ
年賀状じまいの構成は3つにわけられます。
| 1.新年の挨拶 |
| 2.年賀状じまいの理由 |
| 3.今後の連絡方法 |
あまり長くならない方が良いでしょう。
>>>官製はがき:文面印刷済み
60代からはじめる年賀状じまい6つの文例をご紹介

最後の年賀状に還暦のあいさつ文を記載する文例
特定のお付き合いに限定することなく、誰にでも出せる文例です。
今回の年賀状に記載する事で、翌年以降の年賀状はお出ししない事を明記します。
一般的な文例
あけましておめでとうございます
今までご丁寧な年賀状をいただきありがとうございました
私も還暦を過ぎ誠に勝手ではございますが
どなた様にも年賀状によるご挨拶は
これで最後にさせていただこうと考えております
何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます
お控えするのは年賀状のみとなりますので
今後ともかわらぬお付き合いのほどお願い申し上げます
感謝の気持ちとともにご挨拶させていただきます
定年退職の報告を兼ねる年賀状じまいの文例
定年退職で勤務先を退職したことの挨拶とともに、仕事関係者への年賀状をやめる時の文例です。
最後に電話番号やメールアドレスなど、今後も連絡の取れる方法を記載すると良いでしょう。
定年退職報告を兼ねた文例
あけましておめでとうございます
昨年は大変お世話になりましてありがとうございました
おかげさまで無事に定年退職を迎えることができました
これを機に誠に勝手ながら年賀状によるご挨拶を
本年限りで最後とさせていただきたく存じます
今後は電話やメールでのご連絡とさせて頂ければと思います
今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします
>>>年賀状じまい:名入れ印刷
親族に対する年賀状じまいの文例

目上の親族に対する文例
親族に対する場合、年賀状は送らなくても連絡先が分からなくなると困る場合も有ります。
住所以外の連絡方法(携帯電話番号等)を書き添えるのも良いでしょう。
目上の親族に対する文例
あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
私も今年で還暦(見合うものに変更)を迎えることとなりました。
そこで大変恐縮でございますが終活の一環として
皆様への年賀状は今年で最後とさせていただく所存です
誠に勝手ではございますが
今後も変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします
近くにお越しの際は、ぜひお立ちより下さい
皆様のご健康をお祈りしております
子や孫など年下の親族に対する文例
年下の親族に対する文例
あけましておめでとうございます
昨年は大変お世話になりありがとうございました
今年もどうぞよろしくおねがいします
さて急なことではありますが、加齢により
来年からはどなた様とも年賀状でのご挨拶を
控えさせていただくことといたしました
今後はメール等で近況報告やご挨拶したいと思います
私の連絡先は下記になります
気軽にご連絡いただけたら嬉しいです
皆さんの成長を日々楽しみにしています
mail:
LINE:
友人・知人に対する年賀状じまいの文例
親しい友人・知人に対する文例
あけましておめでとうございます
昨年はお世話になりました
本年も昨年と同様よろしくおねがいします
さて勝手ながら本年を最後として
皆様への年賀状を控えさせていただくことといたしました
今後は電話やネット上のコミュニケーション等を利用し
友好を深めてゆきたいと考えております
皆様とは今後も変わらずお付き合いいただければ幸いです
寒中見舞いにおける年賀状じまいの文例

寒中見舞いの時期
寒中見舞いは松の内(1月7日)を過ぎてから立春(2月4日)までに出します。
年賀欠礼葉書を頂いていた場合や、年賀状を頂いていたのにこちらからは出しそびれている場合も、寒中見舞いでご連絡しましょう。
また、家族内の故人あてに仕事関係者から届いた年賀状には、生前のご厚情に対する感謝の気持ちも必ず追記しましょう。
寒中見舞いでの年賀状じまいの文例
寒中見舞いの文例
寒中お見舞い申し上げます
(このたびはご丁寧なご挨拶状をいただきありがとうございました)
誠に勝手ながら、本年をもちまして年始のご挨拶を
どなた様に対しても控えさせていただくことといたしました
今後は電話等でその都度、連絡を取り合わせていただければ幸いです
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈りしております
*文例内の( )書き部分は、適宜変更してください。
まとめ
年賀状じまいとは、年賀状のやり取りを辞退することを伝える最後の年賀状。
年賀状じまいをする理由は人それぞれですが、一般的には体力的な理由、経済的な理由、コミュニケーション方法の変更などが挙げられます。
年賀状じまいの文面は、相手に失礼にならないように、感謝の気持ちや今後の関係を伝えることが大切です。
また、年賀状以外の連絡手段を提案することで、良好な関係を維持することができます。
👉メールやLINEで年内に連絡をする場合は、下記の記事も参考にして下さい。
終活って何をするのかな?と思っている方は、コチラの記事も参考にしてね。


