今回は、私が人生で初めてフジロックフェスティバル2025に参加した体験をまとめてみました。
63歳、しかもひとり参加。
最初はとても不安でしたが、思い切って行ってみたら本当に楽しく、得るものがたくさんありました。
この記事は、シニア目線から見た、ひとりフジロック参戦レビューです。
*フジロック参加日:2025年7月26日(土)晴天時々雷雨
63歳でフジロックを決意した理由

音楽フェスにはずっと憧れていましたが、「若者向け」「体力が心配」と諦めていました。
でも、「今やらなきゃ、きっと一生やらない」と思い切って決断。
理由のひとつは、会社勤めの終わりが見えてきたこと。
ふたつ目は、今年から年金を受給することになり、1回目の年金が6月に支給されたこと。
最初の年金は、今まで働いてきた自分へのご褒美に使いたいなと考えていました。
そして、考えたのが「ひとりフジロック参戦」です。
フジロック2025当日の流れは、朝からスタート

今回はフジロック自体は日帰りで参加ですが、金曜日から越後湯沢に入り、初日は別の場所を観光。
宿は、越後湯沢駅前の知人所有のリゾートマンションです。
今まで、冬のスキーで何度も使わせてもらっていますが、夏に一人で来るのは初めてです。
2泊し、中日にフジロック2025へ日帰り参加しました。

土曜朝8時過ぎ、越後湯沢駅からシャトルバスで会場に向かいます。
乗車迄、30~40分位行列に並びましたが、バスはピストンでどんどんきました。
乗車時に、2,000円(往復分)支払い、会場まではおよそ40分です。

車内では、忌野清志郎の「田舎へ行こう」が流れ、気分を盛り上げてくれます。
シャトルバスを降りると、そこは苗場プリンスや、フジロック2025会場が見渡せる場所。
入場券代わりのリストバンドを見せて入場です。
公式グッズは、入場前にショップがたくさんありますが、朝10時前で既にすごく混んでいました。
私は、事前にTシャツとタオルは公式ページから購入していたため、素通りして入場ゲートへ向かいます。

着いてすぐに会場全体を把握したいなと思い、どんどん奥へ歩きます。



「ところ天国」エリアまで一気に歩いて一休み。
お腹が空いて、食べたのはなぜかナポリタン^^

川で遊ぶ人を見たり、フジロックのデザイン画を見たりして休憩した後は、さらに奥のオレンジカフェエリアへ向かいます。

はじめての参加なので、ステージの場所やトイレ、木陰や座れるところなどを把握しておくと、安心して行動できます。
ここでは、コーヒーフロート頂きました。

食べてばっかりですが、この時点でまだ11時前、大きなステージは始まってないのです。

入場ゲート付近は、かなり土埃がたち石ころも目立つ道でしたが、奥へ進むとボードウォークや舗装された道になってきます。

ボードウォークや森の中は、神秘的な飾りつけがたくさんしてあり、見てるだけでウキウキします。

次回は、夜の神秘的な雰囲気も味わいたいな。
すでに、来年も来る気でいます(笑)

サンダルの人も沢山いましたが、個人的には素足は危ないので靴下は履いた方が良いのでは?というのが正直な気持ちです。
私は、厚手の靴下にトレッキングシューズと完全武装。
サンダルの人がいることに、ちょっと拍子抜けしたほど。
でも、年寄りは足元はちゃんとしておいたほうが怪我がなく、良かったと思ってます。
そうそう、ファミリーマートで売っていたフジロック靴下履いてる人も大勢いました!
東京駅で足元見るだけで「あれ?あの人も…」と一人にやにやしてしまったほどです。
子供たちが遊べるところも沢山ありますが、野放しにするとちょっと危険な場所も。
目を離さないように気を付ける必要がありそう。
川の水が冷たくて気持ちよさそうでしたね。

大人も、みんな入ってましたよ。
あっ!だから素足にサンダルの人が多かったのかな?
そろそろ、サウンドチェックが始まった雰囲気なので、急いで引き返しました。


フジロック、60代女性のひとり参加でも大丈夫?

正直、自分だけ浮かないかちょっと心配でした。
でも実際は、いろんな年齢層の方がいて驚きました。
たぶん、私より年上の女性グループとかも普通にいましたよ。
ひとり参加の人も多く、自分のペースで楽しめる雰囲気です。
気づかれずに自然に溶け込める。
そんな自由さがフジロックにはありました。

ただ、アップダウンのある道をたくさん歩くことと、暑さや人込み等々を考えて動かねばなりません。
参加したいイベントにすべて参加するのはむずかしい。
無理せず、無事に帰る事を念頭に、「選択」の連続。
私の最大の目的は「フジロックで、山下達郎」。
それ以外は体力温存重視、アルコールは直前まで我慢し、自然の中で過ごしたり、時間をずらしてフェスご飯を楽しんだりしました。
半端ない暑さなので、食事はしっかりとったほうが良いです。
フジロックに持って行った持ち物一覧(60代女性・日帰り)

持って行ってよかったもの、使わなかったものをまとめます。
荷物は、防水タイプのリュックにつめて背負い、サコッシュにハンカチと財布だけ入れてました。
傘の持ち込みは禁止です。
何人か傘さしてる人見かけましたが、公式サイト見てなかったのかな?
午後から雨が降ったときは、リュックを背負ったままポンチョを着ました。
◎持って行って正解だったもの
- ポンチョ(リュックごと着られるタイプ)
- サーモスの水筒(保冷タイプ)
- 保険証・免許証(万が一のために)
- 一人用レジャーシート(ちょっとした休憩に便利)
- ツバ広帽子・日焼け止め(日焼け対策)
- モバイルバッテリー(スマホ必須)
- 小さめの財布(現金+ICカード+クレカ)
- タオル・ウェットティッシュ
- アームカバー
- クールリング
- パウチの清涼飲料水(2個凍らせて持参)
- ミニ椅子
- プロテインバーなどの軽食
- 塩分タブレット・乾燥梅干し
- 45Lのごみ袋(濡れたものを入れるのに便利)
- サングラス(無印良品)
- 首から下げるLEDライト
▲持参したけど使わなかったもの
- 防寒着(夜9時には撤収・夜中までいるなら必要)
- カイロ
- 虫除けスプレー(虫は気にならず)
- 化粧品(汗だくで化粧直しは出来ない・笑)
- 着替え1組(宿で着替えた)
良かったものや注意したい点
帽子は、つばの広いものか、後ろが長くなってるものが良いですね。
キャップ型帽子の場合は、タオルを首に巻くなどして、首の後ろを保護しないと日焼けで大変なことになりそう。
アームカバーも日焼けをしたくない方はあったほうが良いです。
最近は、冷感タイプのものなども出ています。
レジャーシートを木陰に敷いて昼寝してる人も沢山いました。
私は雨が上がってからリュックを下におろしたかったのですが、地面がドロドロだったためシートを敷きました。
100円ショップの物でOK!
飲食物のゴミ以外は、使ったら持ち帰りましょう。
雨が降ったときは、荷物をカバーするためにもゴミ袋は重宝します。
入場するときに、フジロックのゴミ袋も1枚もらえます。
あとは、サーモスの500MLの水筒が大活躍!
氷と水を宿から入れていき、それ以外にパウチのアクエリアスを凍らせたもの2個と、麦茶(600ML)のペットボトル1本持ち込みました。
最初に、ペットボトルの麦茶を飲む。
次に、水筒の水を飲む。
水が無くなっても水筒には氷がまだあったので、そこへパウチのアクエリアスを入れて、朝10時から夕方9時迄間に合いました。
その他の水分は、購入したコーヒーフロートぐらいです。
塩分タブレットと乾燥梅干しも、2個ぐらい食べました。
タオルなどを濡らしたい場合は、トイレのそばに冷たい水が出る水道が設置されています。
皆さんタオルを冷やして首にかけていましたね。
私は、クールリングを水で冷やして再利用していました。
アルコール、大好きなんですけど熱中症が怖いので夕方まで我慢しました。
ビールは、水分補給じゃないですから(笑)
朝から飲みたいのは山々でしたが、帰るまでが旅なので、たまには我慢も必要です。
これぞ、大人の選択?
フジロックごはん事情|ひとりだと“食べ比べ”は難しい

フェス屋台ごはんは本当においしそうでしたが、ひとりだと量と時間の問題で種類を多く楽しむのは難しかったです。
並ばず買える午前中の時間帯を選んだり、有名なアーチストが演奏している時間帯に並ぶかですね。
夜中まで滞在すれば、もう1食何か食べれたかもしれませんが、今回は断念。
朝一番10時ごろにところ天国エリアで1食目ナポリタン。
その後ステージ(レッドマーキー)を2つ見て、ドラゴンドラでスカイガーデンに移動後(15時ごろ)カレー。
あとは手持ちのプロテインバーを食べてました。
全然地方色ないじゃ~ん(笑)もち豚も、とろろも食べてない。
大丈夫、前日と翌日に、ちゃんと食べています。

とにかく、山下達郎をステージ前のスタンディングエリア外の、なるべく前の方で見たい一心で、食べるのは夕方以降は諦めました。
食事より、達郎が大事です♡
あの人込みで、ビール1杯運べただけでも、上出来だと思う^^
ちなみに、この時の時間は17時少し前。
達郎がでる2時間前に、ビール1杯飲んで、スタンバイです。

ステージ前のかぶりつきスタンディングエリアで立って見るのは、私には厳しい環境。
センターにある大きなスクリーンの左側斜め下、ステージ左側がわずかに見える位置に、ミニ椅子をスタンバイしました。

ステージは圧巻で、言葉では言い表せない感動がありました!
16歳から聴いてきた山下達郎、音楽活動50周年の年に、フジロックで見ることが出来大満足です。
でも、終わった後振り返ったら、はるか後ろにもずーーーーーーーっと人がいたので、私は運よく前の方で座って見れたと思います。
2時間前から待機した甲斐がありました。
ちなみに、スタンディングでも平気なら、前の演者がおわったタイミングでもっと前へは行けましたね。
でも、ずっともみくちゃにされるし、出る時がすごく大変だろうと思って行きませんでした。
キャッシュレス推奨?実は現金が強かった!

フジロック公式ではキャッシュレス推奨でしたが、現地では現金の方がスムーズな場面が何度かありました。
- ドラゴンドラ受付は、キャッシュレスだと時間がかかり大行列
- 山頂のレストラン「アルム」は現金のみ対応
現金+交通系IC+クレジットカード、3種類を準備しておくのが安心です。
現金は、1000円札と100円玉でおつりがない様に用意しておくと、何を支払うにも時間がかかりません。
ドラゴンドラに乗る方は、現金のご用意をおすすめします。
越後湯沢駅周辺に宿泊|夜の食事に注意が必要!

フジロック会場から越後湯沢駅に戻り、宿泊。
シャトルバスは直通でとても便利でしたが、夜10時を過ぎると駅周辺のお店はほとんど閉店。
1店だけ開いていた駅前のラーメン屋さんも、すごい行列でした。
シャトルバス乗降場所と駅を挟んで反対側にあるセブンイレブンが唯一の頼みの綱と言った感じです。
私は土地勘があったため、前日に夜食と翌朝の朝ごはんを購入しておいたので助かりました。
温泉に入ってから、素晴らしかった山下達郎のステージを思い出しつつ、ゆっくりビール🍺タイムしました^^
朝も、立ち食い蕎麦とポン酒館の「ばくだんお握り」は開いていましたが、他の飲食店は10時オープンでした。
でも、立ち食い蕎麦美味しいから、我が家はいつもスキーに行くたびに食べてます。
越後湯沢駅構内お土産情報は、記事にしています。
まとめ|60代女性でもフジロックは楽しめます!

ひとり参加、体力不安、服装や荷物の心配…
いろんな不安がありましたが、行ってみたら全部吹き飛びました!
準備と工夫があれば、60代でも問題なく楽しめます。
リュックに荷物をつめて歩く練習をしておくと、なお良かったかな?と言うのが唯一の反省点です。
この記事が「行ってみたいけど不安…」という方の参考になれば嬉しいです。
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