定年が近づくと、「年金だけで足りるかな?」「自宅でできる仕事があれば安心」と考える方が増えます。
最近では、60代女性のあいだでも在宅での新しい働き方に注目が集まっています。
ただし、在宅ワークは始めてすぐに収入が得られるわけではありません。
この記事では、定年前からの準備がなぜ大切なのか、そして無理なく続けられる働き方の始め方を具体的に紹介します。
60代女性に「在宅ワーク」が注目されている2つの理由

シニア世代の女性が新しい働き方に関心を持つ背景には、経済的不安と社会とのつながりを保ちたいという2つの理由があります。
理由①:年金だけでは不安という現実
老後の生活費は月23万円前後が目安とされますが、年金だけでは足りないという声が増えています。
医療費や趣味、家の修繕費など、予期せぬ出費を考えると、年金以外の収入源があることは大きな安心材料です。
理由②:社会とのつながりを持ち続けたい
仕事を通じて人と関わり続けることは、心の健康にもつながります。
在宅ワークなら外出が難しい方でも、自分のペースで社会参加を続けられます。
定年前から始める「在宅ワーク準備」の3つのコツ

定年前から準備しておくと、安心して在宅ワークを続けることができます。
ここでは、無理なく始めるための3つのポイントを紹介します。
ポイント①: 最初の6か月は「練習期間」と考える
最初のうちは収入が少なくても焦らずに。
パソコン操作や納期管理、ツールの使い方を学ぶ「準備期間」として考えましょう。
ポイント②: 定年前に少しずつ慣れておく
在職中に副業として経験を積むことで、退職後にスムーズに移行できます。
時間があるうちに環境を整えることで、年金生活への不安も軽減できます。
ポイント③: 環境づくりは「投資」と考える
快適に続けるためには、作業環境も重要なポイントです。
古いパソコンや不安定なWi-Fiは作業効率を下げます。
パソコン・マウス・Wi-Fiルーターなどを見直しましょう。
退職後だと「投資」もためらいがちになるため、定期収入がある在職中に準備を始めるのがおすすめです。
初心者でもできる!60代女性に人気の在宅ワーク3選
在宅ワークといっても、内容や始め方はさまざまです。
ここでは、60代女性でも始めやすく、人気の高い3つの仕事を紹介します。
仕事①:ライティング・データ入力
在宅ワークの定番で、パソコンが使えれば誰でも始められます。
経験やスキルによって、応募できる案件からトライし、徐々にスキルアップを目指しましょう。
クラウドワークスやランサーズには、初心者向けの案件も多数あります。
こんな人におすすめ:
- タイピングが得意な方
- 事務経験がある方
- 文章を書くのが好きな方
- サポート業務が得意
仕事②:オンライン講師・スキル販売
長年の経験や趣味を「教える仕事」に変える働き方です。
語学・料理・家計管理・書道など、自分の得意を活かせます。
活用できるサイト:
「自分の知識なんて…」と思っても、ニッチな知識は意外と需要があります。
経験を活かしたセカンドキャリアとして人気です。
また、副業スクールなど学びの場としても人気です。
仕事③:ハンドメイド・写真・作品販売
趣味を仕事にできるのも在宅ワークの魅力です。
手芸やイラスト、写真などを販売して、楽しみながら収入を得ることができます。
自分で撮った写真をサイトに登録し、ダウンロード数によって収入を得られるサービスも有ります。
自分で書いた文章に価格をつけて販売することが出来る「note」も人気の副業です。
出品できるサービス:
「売れた!」という達成感がモチベーションになり、続ける楽しさも感じられます。
在宅ワークを始める前に知っておきたい5つの注意点

在宅ワークを長く続けるためには、始める前の準備と心構えが大切です。
特に60代女性は、年金とのバランスや体調面にも気を配りましょう。
注意点①:無理のないスケジュールを立てる
1日1時間・週3日など、無理なく続けられるペースを決めましょう。
体調の良い時間帯に作業するのも大切です。
注意点②:収入と年金・税金の関係を確認する
年金受給中に働く場合は、「在職老齢年金」に注意が必要です。
在宅ワーク収入が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。
ふるさと納税や医療費控除がある方は、副業収入が20万円以下でも確定申告が必要です。
注意点③:「簡単に稼げる」は危険信号
「1日5分で10万円!」「だれでも簡単に高収入!」などの広告には要注意です。
世の中、裏のないうまい話はありません。
登録前に口コミや運営会社を必ず確認しましょう。
まずは、大手サイト(クラウドワークス・ココナラなど)を利用するのが安全です。
注意点④:作業環境を整える
ノートパソコン・Wi-Fi環境・デスクライトなどを整備し、作業効率を上げましょう。
費用が掛かる場合もあるため、退職前に準備するほうが良いでしょう。
注意点⑤:初期は「学びの期間」と割り切る
最初は結果を求めすぎず、半年〜1年かけて成長を目指しましょう。
継続することで、少しずつ成果が見えてきます。
プライドを捨て、学ぶ姿勢も大事になります。
すぐに収入を得たい人におすすめの働き方
在宅ワークの準備には時間がかかり、すぐに収入にはつながらない場合がほとんど。
ここでは、すぐに収入を得たい人に向けた働き方を2つ紹介します。
働き方①:短期で稼ぐならパート勤務
スーパーや飲食店、コンビニなどの短時間パートは即収入につながります。
週2〜3日・1日4時間程度なら無理なく続けられます。
現在は、「スキマバイト」「タイミーさん」などと呼ばれる働き方も広がっています。
また、期間限定のリゾートバイトの需要も高いです。
働き方②:やりがい重視なら有償ボランティア
地域活動や子ども食堂など、有償ボランティアも人気です。
お金以上の「生きがい」や「人とのつながり」が得られます。
公園の植栽ボランティア、公共施設のお掃除などシニア向けの仕事内容も複数あります。
私の体験談:63歳でブログを副業にした理由

ここでは、私の体験をもとに、定年前から始めた在宅ワークの実例を紹介します。
不安だった時期から少しずつ収益化までの流れをお伝えします。
「年金だけでは不安」がきっかけ
再雇用後の収入減をきっかけに、60歳定年前から副業を考え始めました。
私は、もともとパソコン作業が好きだったのでブログを選びました。
いまは、ブログ運営のほかにクライアントワーク(ライティング)もしています。
「最初の半年は収入ゼロ」でも諦めなかった
始めた当初はまったく収益がなく不安でしたが、半年後に少しずつ収入が発生。
初めての「自分で副業で稼いだお金」は本当に嬉しかったですね。
諦めず継続することで収入が増えていく場合が多いです。
ただし、学ぶ姿勢と多少の初期投資は必要になるため、退職前にスタートしておいて良かったと思っています。
「小さな成果」が自信に変わる
今はまだ、月5,000円〜1万円程度の収入ですが、趣味や次のステップへの学びに活用しています。
何より「新しいことに挑戦した」こと自体が自信になりました。
今は、取材や執筆、新しい事を学ぶのが楽しく毎日が充実しています。
退職後は作業に使える時間が増えるので、さらに上を目指したいと思っています。
ここに来るまでは、正直やめようと思ったことは何度も有ります(笑)
今までと違う道を目指すという事は、簡単なことではありませんね。
まとめ|60代からの在宅ワークは「準備」と「継続」がカギ
60代からの在宅ワークは、収入だけでなく生きがいや社会とのつながりももたらしてくれます。
大切なのは、「焦らず・自分のペースで・続けること」でしょう。
ポイントおさらい
- 定年前は「副業」として少しずつ経験を積む
- 定年後は「セカンドキャリア」として本格化
- 初心者期間は6〜12か月を目安に
- 無理せず続ける仕組みを作る
もし今すぐ収入が必要なら、パートや短期の仕事と組み合わせてもOK。
「無理せず続けられる働き方」を見つけることが、60代からの新しい一歩につながります。
シニア世代の皆さん、一緒に頑張りましょう!
\私はConoHa WINGを利用しています/

