年賀状は長い間、日本の伝統的な年末の習慣として続いてきましたが、最近ではライフスタイルの変化やデジタル化の進展に伴い、年賀状をやめたいと考える人も増えています。
また、2024年10月からの郵便料金の値上げも、多くの人にとって年賀状をやめる一因となっています。
この記事では、年賀状をやめる際に相手に失礼なく礼儀正しく伝える方法や、実際に使える例文を紹介します。
年賀状をやめる理由は?時代に合わせた選択の理由
年賀状をやめる理由には、さまざまなものがあります。
最近では、郵便料金の値上げがさらに多くの人にとっての決断材料となっています。
年賀はがきのコスト増加に加え、忙しい現代生活の中で年賀状を作成・送付する手間も負担になりがち。
ここでは、代表的な理由をいくつか挙げます。
- 郵便料金の値上げ:2024年10月から、年賀はがきを含む郵便料金が上がり、コスト負担が増加しました。
- 忙しくて時間が取れない:仕事や家事、他の優先事項で年賀状作成に時間を割けない。
- 年賀状作成や郵送にかかるコストを削減したい:材料費、印刷費、郵便代などが負担に感じる。
- デジタルツールでのコミュニケーションが主流:メールやSNSでのメッセージ交換が普及しているため。
こうした理由がある場合、無理に年賀状を続ける必要はありませんが、相手に対しての礼儀は大切です。
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郵便料金の値上げが年賀状をやめるきっかけに
2024年10月から郵便料金が値上げされることが発表され、多くの人が年賀状のコスト負担を見直すきっかけとなっています。
例えば、年賀はがきの価格が上がることで、送る枚数が多い方には特に大きな影響が出ます。
こうした経済的な理由も含めて、年賀状をやめるのは合理的な選択です。
- 2024年の年賀状郵便料金:通常の年賀状1枚当たりの価格は85円になり、特に大量に送る人にとっては大きなコスト増となります。
- 他の費用も考慮:はがきのデザイン料、印刷費、発送のための労力も負担です。
年内にスムーズに伝えるポイントとは
年賀状をやめる際、伝えるタイミングは非常に重要です。
年が明ける前に伝えることで、相手に「もう年賀状は出さなくても良い」と理解してもらえます。
また、直接伝えるのが難しい場合は、メールや手紙を使って丁寧に気持ちを伝えましょう。
- 早めに伝える:できれば12月上旬(相手が年賀状購入前)までに伝えると良いでしょう。
- 感謝の気持ちを伝える:これまでの年賀状交換に感謝し、相手を気遣う言葉を添えると丁寧です。
- 新しい形の挨拶を提案する:例えば、年賀メールやSNSでのメッセージ交換を提案するのも良い方法です。
年賀状をやめるための例文と実際のメッセージ例
では、実際に年賀状をやめる際の文例をいくつか紹介します。
状況に応じて、手紙やメールで使えます。
相手との関係性を考えて、手紙にするか、メールにするかなど検討しましょう。
例文1:手紙で伝える場合
拝啓
寒さが厳しくなってきましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
いつも心のこもった年賀状を頂き、ありがとうございます。大変感謝しております。
さて、私事ですが、ここ数年の生活環境の変化もあり、今後は年賀状のやり取りを控えさせていただくことにいたしました。これまでのご厚意に深く感謝し、今後も変わらぬお付き合いをお願いできれば幸いです。
今後はメールや電話でご挨拶させていただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
寒さ厳しい折、くれぐれもご自愛くださいませ。
敬具
例文2:メールで伝える場合
件名:年賀状についてのお知らせ
〇〇様
いつもお世話になっております。年末が近づき、今年も残りわずかとなりました。
突然のお知らせで恐縮ですが、来年から年賀状のやり取りを控えさせていただくことにしました。
今後はメールやお電話でご挨拶をさせていただければと思っております。これまでの温かい年賀状に感謝申し上げるとともに、今後も変わらぬお付き合いをお願いできれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
寒さが厳しい時期ですので、どうぞご自愛くださいませ。
〇〇
例文3:SNSで伝える場合(118文字)
こんにちは!いつも楽しい年賀状をありがとうございます。実は、来年からは年賀状のやり取りをお休みすることにしました。今後はこのSNSで新年のご挨拶をさせていただければ嬉しいです。これまでのやり取りに感謝しつつ、今後もよろしくお願いします!
年賀状以外の新しいコミュニケーション方法
年賀状をやめると決めた場合、代わりに他の方法でコミュニケーションを続けることが大切です。
以下は、年賀状に代わる新しい挨拶方法の提案です。
- 年賀メール:スマートフォンやパソコンから送ることができる、便利で迅速な新年の挨拶方法です。短いメッセージや画像を添えることで、手軽に気持ちを伝えられます。
- SNSメッセージ:FacebookやLINEなど、SNSでのメッセージ送信も一般的になっています。これなら相手がリアルタイムでメッセージを受け取れ、気軽にやり取りできます。
- 電話での挨拶:特に親しい方には、直接電話で新年のご挨拶をするのも良い選択です。短い会話でも温かさが伝わり、より個人的なコミュニケーションが図れます。
まとめ
年賀状をやめることは、時代の流れや個々のライフスタイル、そして郵便料金の値上げなど、さまざまな要因が関係しています。
しかし、伝える際のマナーを守り、相手への感謝の気持ちを忘れないことで、円満にやり取りを終了させることができます。
年内に丁寧なメッセージを送り、相手に理解してもらえるようにしましょう。
これからも、お互いに気持ちの良いコミュニケーションを続けていきたいですね。
終活年賀状(最後の年賀状)で、年賀状じまいをお知らせする文例は、コチラの記事も参考にして頂けたら嬉しいです。